冬の東北海道で撮影する時のコツ

冬の東北海道での撮影を安全に楽しもう

 

こんにちは。ケンイチです。

 

今回は冬の東北海道で撮影する際に役立つコツやテクニックを紹介します。

 

釧路湿原の初日の出

 

(上の画像は2017年の釧路湿原で見た初日の出です。気温は氷点下18度くらいで、レンズが凍結した人が続出しました)

 

東北海道の冬の寒さはとても厳しいですが、同時に美しさも兼ね備えています。

 

その冬の美しさをしっかりと写真に残すためにも、冬ならではのいくつかのテクニックを知る必要があります。

 

~この記事は7分で読めます~

 

雪道を歩く時のコツ

 

まず、冬の東北海道の路面は滑りやすいということを覚えておく必要があります。

 

特に釧路湿原方面では「雪が少なくて気温が低い」という理由でブラックアイスバーンになりやすいです。

 

ブラックアイスバーン

 

雪が多い場合は「圧雪路面」になるので、ある程度スタッドレスタイヤやスノーシューズのグリップが効きます。

 

しかし雪が少ない湿原方面は、路面がツルツルに凍結しやすいのです。

 

特に日陰になりやすい部分にはそういったツルツル路面がひと冬の間存在しています。

 

車の運転はもちろんですが、撮影する際は「歩き方」に注意が必要です。

 

猫のように歩く方法

歩く猫

 

猫がゆっくりと歩いているのを見ているとわかりますが、ほとんど足音を立てずにそっと着地してそっと脚を引いています。

 

蹴らないし擦らない歩き方です。

 

肉球を大切にしているんでしょうね。

 

そしてこれは、雪道を歩くのに非常に有効なテクニックです。

 

素早く動くことはできませんが、滑らずにしっかりと進むことができます。

 

ツルツルに凍った路面を猫が歩いているのを見ることがありますが、やはり滑らないようにしていますね。

 

前に進む時の体重移動は、上半身の胸のあたりを少し押し出すようにして、地面を蹴らずに擦らずにそっと歩いてみてください。

 

すり足で絶対転ばない

 

もう一つの方法が「すり足」で進む方法です。

 

これは先ほどの「猫脚」よりも速く進むことが可能です。

 

スケートリンクを思い浮かべてみてください。

 

スケートリンク

 

ここを転ばずに進むには、猫脚よりも「すり足」が有効です。

 

地面からほとんど両足を浮かさずに進みます。

 

ただし積雪がある場合は雪をラッセルしてしまうし、アスファルトが露出している場合は引っかかるので使えません。

 

あくまでもツルツル路面の場合に有効なテクニックとなります。

 

時には平坦ではなく斜面の場合もありますからね。

 

また仮に転倒した場合に手を怪我しないためにも、手袋を着用するのは基本です。

 

レンズの凍結について

カメラの凍結

 

カメラ機材の中でも、レンズ表面が凍結するとかなり厄介です。

 

氷点下15度を下回ると、1時間ほどで上の写真のような状態になります。

 

湿度が高い場所であれば、もっと早く凍りつきます。

 

ここで一番やってはいけないのが、レンズ表面の凍結に気がついた場合に

息を吹きかけること」です。

 

これをしてしまうと、レンズ表面が一瞬で真っ白に凍りつきます。

(実はやってしまったことが何度かあります)

 

冷たい窓ガラスに温かい水蒸気を当てるのと同じことですからね。

 

もしレンズ表面の凍結の範囲が広がると、ちょっとお手上げ状態になります。

 

以前真冬の山頂付近でそれをやってしまい、手袋でゴシゴシとこすったことがありました。

 

もちろん何らかのツールでレンズ表面の氷を削ることもできますが、それはおすすめできません。

 

そこでどうするのかというと「そもそも凍らないようにすること」です。

 

一番のオススメはレンズヒーター

レンズウォーマー装着

 

上の画像のタイプのレンズヒーターを僕は使っています。

 

これはレンズの胴に巻きつけて使います。

 

画像のレンズの直径が太かったので、補助としてバンドを使っています。

 

レンズウォーマー装着

 

これはもともと星空を長時間撮影するために入手したものです。

 

やはり夜中に長時間外にいると、夜露が発生してレンズが曇るからです。

 

このツールはそのまま「凍結防止」にも使えます。

 

レンズウォーマー

 

特に「初日の出」を待っている間などはレンズ表面が凍結しやすいので、絶好の瞬間を美しく撮るためにも、こうしたツールを使ってみてください。

 

電源はUSB接続してモバイルバッテリーから取ることができます。

 

最後にリンクを紹介します。

 

モバイルバッテリー

 

僕はペットボトルカバーにバッテリーを入れて、三脚にぶら下げて使っています。

 

バッテリー自体も冷えすぎると機能が低下するので、工夫が必要です。

 

スマホは電源が落ちやすくなる

スマホ

 

これは寒い屋外でスマホを長時間使うとわかりますが、バッテリーが減るのが早く感じられます。

 

そしてある一定ラインを下回ると、いきなり電源が落ちるようになっています。

 

そのあと少し温めて電源を入れ直すと復活しますが、冷えすぎると僕のiphoneは駄目なようです。

 

例えば冬山を登っているときにもスマホを使いたいなら、なるべく肌に近い部分のポケットに入れて、冷えすぎないように工夫することが大切です。

 

スマホケースなども有効だと思いますが、極寒の中でのスマホによる長時間撮影は難しいと思ったほうが間違いありません。

 

その他のレンズ凍結対策

 

「レンズヒーターはちょっと物々しいから使いたくない」

 

「配線するのが面倒だしセッティングも面倒」

 

そういった場合は、電源を使わなくても凍結をある程度防ぐ方法があるのでそちらを紹介します。

 

1.レンズカバーを利用する

 

もともとレンズに付属しているレンズカバーがあると思いますが、それを撮影する時以外はレンズに付けておくと、結構凍結を防いでくれます。

 

これは霧の時や雪が降っている場合も有効なテクニックです。

 

他にも雨天用のカメラカバーで機材全体を覆うのも効果的です。

 

レインカバー

 

機材がやや扱いにくくなりますけどね。

 

2.レンズに服を着せる

 

例えば着なくなったフリースの袖を30センチほどの長さでカットして、それをレンズに被せるという方法があります。

 

実際に僕は超望遠レンズの保温にこのような方法を使っていました。

 

保温性や耐候性を考えると、ウェットスーツ生地がベストだと思いますが、濡れるのを考えなければどんな布でも役立つはずです。

 

カメラマンの中にはバスタオルでカメラ全体を覆って、自分もその中に頭を突っ込んで撮影している人もいます。

 

凍結防止が何よりも大事だということですね。

 

レンズにホコリが付いたら?

 

極寒の撮影時にレンズ表面のホコリに気がついたら、そんな時は「ブロワー」を使うしかありません。

 

普段レンズ交換や手入れの際に使うブロワーがあると思いますが、それを携帯しておくのもおすすめです。

 

息を吹きかけることができませんからね。

 

氷点下25度を下回るとほとんど滑らない

 

これは余談ですが、氷点下25度を下回ると、雪道はほとんど滑りません。

 

雪道を走る牛

 

僕に向かって走ってきた牛さんも滑りませんでした。

 

車まで走って逃げた僕も滑りませんでした。

 

この朝の気温は氷点下28度くらいで、歩くと「ギュッギュッ」っと雪が変わった音を立てます。

 

このくらいになるとスタッドレスタイヤのグリップが不思議なほどに効きます。

 

だからといって飛ばすのは止めてくださいね。

 

またツルツルの氷状態になっていると、それはやっぱり滑ります。

 

ファインダーを覗く時は息を横に吐く

 

撮影する際にファインダーを覗く場面があると思います。

 

その時に普通に呼吸していると、吐く息でファインダーが凍りつきます。

 

屋外に露出しているカメラは想像以上に冷えているからです。

 

そこで息を吐く時は、真横にピューッと細く吐き出すようにします。

 

なるべくカメラなどの機材に息がかからないようにしてください。

 

まとめ

 

冬道の歩き方やレンズの凍結防止などについて、極寒の東北海道で撮影する際に役立つテクニックを紹介しました。

 

短時間の撮影であればレンズの凍結防止は考えなくても問題ないと思いますが。

 

ですが、もし目の前で予想もしなかった美しい光景が繰り広げられたら?

 

突然ダイヤモンドダストやサンピラーが現れたら?

 

そんな時に「レンズが凍ってた!」となってはショックですよね。

 

もちろん色々と経験をしながら自分なりのコツやテクニックを身につけるのも楽しいですが、今回紹介した方法などを取り入れて、自分の引き出しを増やしてもらえたら嬉しいです。

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

レンズヒーターのアマゾンのリンクを下に貼っておきますね。

 

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