東北海道でダイヤモンドダストを見る・撮る!撮影編

ダイヤモンドダストの撮影について

足寄町のダイヤモンドダスト

 

こんにちは。ケンイチです。

 

今回は真冬の東北海道で見られるダイヤモンドダストの「撮影」についてお話します。

 

「まだ一度も見たことがない」とか

 

「上手く撮ったことがない」という場合は、

 

この記事を参考にしていただけたらと思います。

 

~この記事は8分で読めます~

 

動画で撮影地をイメージしよう

 

まずは僕が以前撮影した動画を見てもらうと、撮影場所のイメージが掴みやすいと思います。

 

ちなみに動画内のダイヤモンドダストの規模は「乱舞」と呼べるようなものではなく、比較的あっさりとしています。

 

紹介する動画は「再生リスト」にまとまっていて、全5本で合計3分となっています。

 

そのうち編集して一本の動画にしたいと思います。

 

■youtube動画 再生リスト「ダイヤモンドダストまとめ」(幸せカメラチャンネル)

(音楽が入っているのと、現地の生音のみの動画があります)

 

https://youtu.be/yMGf87ceNzc?list=PLdXx5l-WAvzDaEeiVPsKEZ_2k8EXctcSm

 

さて、これらの動画を見て何か気付いたと思います。

 

一つは「背景が暗い」ということがあると思います。

(でも霧氷は輝いていましたね)

 

また動画内に写っているダイヤモンドダストの「粒の大きさ」も、様々なサイズに見えたかと思います。

 

細かく見えるのもあれば、ボケが大きく見えるのも。

 

これらのことを踏まえて次のステップに入ります。

 

撮影地の条件について

東北海道の朝の霧氷

 

上の画像はダイヤモンドダストは写っていませんが、実際に発生した場所の近くで撮影したものです。

 

ダイヤモンドダストを撮影するにはやはり日の出直後が期待できます。

 

丘の向こう側から朝日が顔を出し、手前の霧氷が輝いていますね。

 

そして目の前の山の斜面にはまだ太陽が当たっていないので日陰になっています。

 

まずはこのようなポイントが撮影にはおすすめです。

 

では次の写真を御覧ください。

 

東北海道の凍りつく川

 

これは橋の上から凍りついた川や動物の足跡を撮影したものです。

 

太陽の光が射し込み霧氷や雪原は輝いていますが、背景はやや暗いままです。

 

これもダイヤモンドダストは写っていませんが、このようなロケーションが撮影しやすいです。

 

ではダイヤモンドダストを撮影しやすい条件をまとめます。

 

  1. 谷地形、または盆地地形
  2. 水源が近くにある
  3. 太陽の光が正面に射し込むこと

 

このような要素が挙げられます。

 

ちなみに盆地地形で条件が整うと、辺り一面にダイヤモンドダストが発生し、自分にも粒子が降り掛かってくるそうです。

 

大規模なダイヤモンドダストの乱舞は、主に美瑛町や旭川方面などで見られると聞きます。

 

谷地形の利点とは

 

さて谷地形というのは、やはり谷底に川が流れていることが多いので、必然的に周囲の湿度も高くなります。

 

また丘などに比べると風も弱く、観察しやすいという利点があります。

 

ダイヤモンドダストが発生する条件が整っています。

 

他にも、谷地形になっていると太陽が正面に昇った時、谷の斜面に光が当たらないので背景が暗くなるというメリットがあります。

 

つまり大気や、霧氷で輝く木々にのみ光が射し込み、観察しやすいという利点があります。

 

もしこれが平坦な土地であれば、背景も明るくなるので、空気中のキラメキを観察するのはやや難しくなります。

 

このように背景が暗いのもダイヤモンドダストを撮影する際のポイントです。

 

湿度も関係している

 

水源が近くにあるのもポイントの一つです。

 

ただし、必ずしもそうである必要はなく、例えば標高の高い場所でもダイヤモンドダストは観測されます。

 

でも僕たちの普段の生活のなかで考えると、やはり谷地形や水源の近くで観察するというのが現実的になります。

 

朝の光が射し込む場所

足寄町のダイヤモンドダスト

 

それと太陽の光が射し込まなければ、空気中の細氷も輝きません。

 

そうなると当然逆光になりますが、自分が木陰や物陰に入ることで、レンズに直接光が入らないように撮影することも十分可能です。

 

僕はあまり逆光は気にしませんが。

 

余談ですが、真夜中にもダイヤモンドダストを見ることがあります。

 

僕がよく気がつくのは、極寒の中を撮影地に向かってドライブしていて橋に差し掛かった時、ヘッドライトで照らされている前方の空気が突然きらめき出すというのを何度も見ています。

 

その場合はやはり冬でも凍らない川などがある地形が多いですね

 

機材のセッティングについて

 

ここまでは場所に関する内容をお伝えしましたが、次は機材について紹介します。

 

結論から言うと、望遠レンズが必要になります。

 

200mm~300mmくらいの焦点距離があればいいです。

 

僕は500mmも使いますが。

 

それはやはり自分のいる場所から離れた場所でダイヤモンドダストが発生することが多いからです。

 

自分自身もダイヤモンドダストの中に飲み込まれるというよりは、谷地形の中間で発生することが多いです。

 

それを見ている自分は発生場所よりも高い場所にいることになります。

 

そうなると、ダイヤモンドダストが発生している場所からは離れているので、望遠レンズがあると便利です。

 

また望遠レンズを使うことで、絞りを浅く設定し、ピントが合う範囲を変えていくことで、ボケの多い作品になったり、絞りを絞って繊細な表情を捉えたりと、対応することができます。

 

以下に、僕が撮影した作品の撮影データを紹介します。

 

ダイヤモンドダストの作品データ

音羽橋のダイヤモンドダスト

 

この上の写真は、鶴居村の音羽橋付近で撮影しました。

 

1月25日の7時24分です。

 

レンズは300mmを使い、カメラがAPS-Cセンサーだったので、焦点距離は換算450mmです。

 

この時はタンチョウを撮影しに行っていたのですが、空気がきらめき出したのに気付いて、太陽の光の角度を計算しながら移動してダイヤモンドダストを撮影しました。

 

絞りはF6です。

 

もっと開放にしても良かったと思います。

 

釧路湿原のダイヤモンドダスト

 

こちらは釧路湿原で撮影したダイヤモンドダストです。

 

ほぼサンピラーに近い状態でしたが、粒子が見えているのでダイヤモンドダストと呼びます。

 

この時は、200mmのレンズをAPS機に使っていたので、換算で280mmの焦点距離がありました。

 

絞りはF4です。

 

ピントはダイヤモンドダストが輝いている場所に合っています。

 

これを背景にピントを合わせると…

 

釧路湿原のダイヤモンドダスト

 

このような感じで輝くダイヤモンドダストの粒がボケたのがわかります。

 

これは望遠レンズの特性と、絞りがF4というようにピントを浅くしているからです。

 

また上の写真はトリミングしているのですが、次は実際の距離感をご覧ください。

 

 

釧路湿原のダイヤモンドダスト

 

写真の上の方に輝くダイヤモンドダストが見えると思います。

 

これはかなり離れた場所で発生していたので、観察していないと気づけないポイントでした。

 

実は小鳥を撮影していたので気づけたんです。

 

この写真のデータは、焦点距離が170mmで、絞りがf8です。

 

全体的にピントを合わせています。

 

この時もし、500mmのレンズが手元にあれば、もっと大粒のきらめきを撮れたかもしれませんね。

 

足寄町のダイヤモンドダスト

 

こちらの写真は、大粒のボケも写っています。

 

ですが、ダイヤモンドダスト自体が小規模だったので、あっさりした印象になっています。

 

レンズは500mmを使い、焦点距離は460mmです。

 

絞りは開放のf5.6ですね。

 

ほぼ同じシチュエーションでピントを変えたものが次の写真です。

 

足寄町のダイヤモンドダスト

 

朝日がだいぶ射し込んできて、背景も明るくなっていますね。

 

ダイヤモンドダストにピントを合わせているので、粒がとても細かく写っています。

 

これも500mmのレンズで撮影しています。

 

このようにダイヤモンドダストの発生が自分から遠い場合は、どうしても粒が小さく撮れたり小規模に見えることがあります。

 

ですが、200mmのレンズを手持ちで撮影しているときに、自分のすぐ近くでダイヤモンドダストの発生に気づくこともあります。

 

川湯のダイヤモンドダスト

 

こうなると、絞りを開放にしてピントを浅く設定し、好きなようにボケを楽しむことができます。

 

ちなみに動画でダイヤモンドダストを撮影する場合は、様々な一瞬のきらめきのパターンを連続で記録できます。

 

最後に、ダイヤモンドダストが発生するであろうと思われるポイントでも、予想通りにはいかなかった写真をお見せします。

 

条件が整っていても運の要素も必要

陸別気嵐

 

この上の写真は、氷点下28度くらいの朝に、気嵐が発生している川の上から撮影したものです。

 

当然ダイヤモンドダストの発生も期待したのですが、ほんの僅かなきらめきしか見ることはできませんでした。

 

湿度や気温・風などの条件は整っていたのですが、太陽の角度がイマイチだったかもしれません。

 

もっと太陽を正面に構えることができたら、意外と撮れたかもしれません。

 

この時になんとか粘って撮ったのがコチラです。

 

陸別ダイヤモンドダスト

 

「失敗写真?」

 

そう思われそうなダイヤモンドダストの写真です(汗

 

こうして見ると、やはり背景は重要ですね。

 

実は僕の中でダイヤモンドダストの遭遇率が100%という秘密の場所があるのですが、そこは撮影ポイントと発生場所がやや離れているので500mmくらいの超望遠レンズが必要になります。

 

また地域的にオーバーユースになると迷惑がかかるので、一般公開はできませんが近い内に別の方法で紹介します。

 

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

あなたにとっての、冬の東北海道の楽しみのひとつに加えてもらえたら嬉しく思います。

 

幸運をお祈りしています。

 

ありがとうございました。

 

次回記事:東北海道でダイヤモンドダストに出逢える場所

 

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