冬の東北海道でタンチョウを撮る【音羽橋編】

冬の東北海道でタンチョウを撮る【音羽橋編】

気嵐とタンチョウ

 

タンチョウ撮影する人たちからは聖地と呼ばれる奇跡の場所が東北海道にあります。

 

それが鶴居村を流れる「雪裡川」(せつりがわ)を望む「音羽橋」(おとわはし)です。

 

今回は、世界的にも「ここでしか見られない」と言われるその美しい光景を紹介します。

 

~この記事は6分で読めます~

 

音羽橋の場所は?

音羽橋の地図

(画像をクリックすると拡大します)

 

鶴居村にある音羽橋(おとわはし)は、釧路市から北に車で約25分ほど走った場所にあります。

 

地図リンクは後ほど紹介します。

 

音羽橋の地図

 

真冬でも凍らない「雪裡川」(せつりがわ)に架かる橋ですが、その両側にはタンチョウを観察する人たちのために「無料駐車場」が併設されています。

 

タンチョウたちが一夜を過ごすポイントは、上の画像の「越冬ポイント」と書かれているよりも、もう少し下の方となります。

 

越冬ポイントは橋からかなりの距離があります。

 

ただ、日の出とともに餌場へと飛び立つタンチョウのほとんどが、音羽橋の方に向かって飛んでくるので、橋の上で待っていると間近で巨大なタンチョウの飛翔を見ることができるのです。

 

カメラマンにとって「最高のロケーション」であることは言うまでもありません。

 

タンチョウは太陽が昇ると飛び立つ

雪裡川から飛び立つタンチョウ

 

気温がよっぽど低かったり、悪天候の時などを除くと、そのほとんどが太陽が昇ってから1時間半以内に餌場に向かって飛び立ちます。

 

ですが、すべてのタンチョウが一度に飛ぶことはなく、少数のグループだったり、時間を空けて10羽以上の集団になることもあります。

 

また、太陽がかなり高く昇ったのにまったく飛ばない日もあります。

 

そんな気まぐれな彼らがいつ飛び立つのか?をカメラを構えて寒い中を待ちますが、肉眼でじっと見ているとそのタイミングがわかるようになります。

 

初めて行く場合は、日の出の時刻を基準にすると間違いありません。

 

どんなレンズが適しているか?

雪裡川の気嵐とタンチョウ

 

この上の画像はフルサイズで焦点距離が「500mm」のノートリミングです。

 

レンズや機材の解像度が高ければ、あとからトリミングして楽しむこともできます。

 

雪裡川のタンチョウ

 

もっと大きく写したい場合は、テレコンバーターやさらに焦点距離の長いレンズを使うことになります。

 

ただし、それはあくまでも川の中にいる彼らを撮る場合に限ります。

 

彼らのほとんどは「音羽橋」に向かって羽ばたいてくるので、そうなると超望遠レンズでは捉えきれません。

 

そこで中望遠レンズが活躍します。

 

日の出前からスタンバイしている熱心なカメラマンは、超望遠レンズを三脚で固定し、飛び立つ姿を収めるために手持ちでもう一台のカメラを用意しています。

 

僕は主に200から300mmの焦点距離で撮影していました。

 

そして彼らが橋に最大に近づいた時は、望遠ズームレンズの広角側で撮ることになります。

 

音羽橋のタンチョウ

 

上の写真は70-200mmのレンズで、焦点距離は「82mm」で撮影しています。

 

この朝に咲いた美しい霧氷をギリギリ構図に入れることができました。

 

音羽橋のタンチョウ

 

こちらは大集団で橋に向かってきた時の作品ですが、この時の焦点距離は「70mm」です。

 

つまり遠くにいる彼らを撮るのであれば超望遠レンズが必要ですが、こちらに向かってくるチャンスが必ずあるので、標準ズームでも十分撮影することができるのです。

 

三脚など持たなくても、誰でも気軽に撮影を楽しむことができます。

 

僕もこの場所で撮影を始めた頃は、日の出前に三脚の場所をキープして超望遠レンズで撮影することが当たり前でしたが、そのうち手持ちで撮ることが多くなりました。

 

今ではこの場所で三脚を使うことはなくなりました。

 

シャッタースピードは速いほうがいい

羽ばたくタンチョウ

 

以前、車に乗っている時に同じ方向に向かって飛んでいるタンチョウを見たことがあります。

 

どのくらいのスピードだったかというと、時速60kmを超えていました。

 

それもほとんど羽ばたいていないのに、です。

 

そんなスピードで橋に向かってくるので、ある程度のシャッタースピードを確保しなければ、ブレた写真になってしまいます。

 

真横に動くのであればシャッタースピードが遅くても「流し撮り」というテクニックを使えます。

 

タンチョウ流し撮り

 

この上の写真のシャッタースピードは「1/10秒」です。

 

三脚に固定することで上下のブレを防いでいます。

 

ですが、こちらに向かってくるタンチョウをぶらさずに撮るためには、絞りを開放にしてISO感度もある程度上げる必要があります。

 

これまで僕が撮った合格ラインの写真データを見てみると、最低で「1/500秒」のシャッタースピードをキープしているようです。

 

参考にしてください。

 

逆光の場合はシルエットにするか?明るく撮るか?

朝日とタンチョウ

 

自分が橋の右側にいる場合、上の写真のように「逆光」で撮影することができます。

 

僕はとても好きなシチュエーションですが、この時「明るく撮るか?シルエットにするか?」迷うときがあります。

 

オートモードで撮っている場合は、自動で露出が決まってしまうので、自分が望んだような結果にならない場合があります。

 

特に逆光の場合は太陽に露出が合うと「全体が真っ暗」になることもあるので、どんな作品にしたいのか決めておくことをオススメします。

 

僕の場合は、露出補正で明るく撮るか、白飛びさせないかを調整しています。

 

まとめ

 

ちなみにカメラの設定ですが、飛んでいるタンチョウにピントを合わせ続けるためには、ニコンで言うとオートフォーカスを「Cモード」にする必要があります。

 

これでオートフォーカスボタンを押すと、動く被写体にピントを合わせ続けてくれます。

 

タンチョウは大きいので、ピントを合わせるゾーンも小さめで問題ありません。

 

そして野鳥撮影の場合、ピントはなるべく目や顔に合わせたほうが、印象的な作品になります。

 

他にも紹介したいテクニックや情報があるので、また別の記事でお伝えしていきますね。

 

それでは最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

■音羽橋のグーグルマップリンクはこちら

 

 

■音羽橋からの撮影について紹介している動画はこちらから

音羽橋からタンチョウを撮る!下見編 東北海道の冬を満喫しよう!

(幸せカメラチャンネル 8分3秒)

 

 

 

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商品紹介

鶴居村にある「雪裡川」の中で朝を迎えたタンチョウ。   猛烈な寒さが気嵐と霧氷を生み出し、辺りを真っ白な世界に変えます。   人が生きることができないような世界で優雅に踊る姿は、まさに湿原の神と呼ぶにふさわしく思います。   極寒の白い世界で生きる美しい彼らの姿をお楽しみください。 画像のサイズ:約6000×…

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